『ちいさいモモちゃん1 おばけとモモちゃん』

うちの子達は男の子なので、やっぱり主人公が男の子の絵本の方が食いつきがいいです。でもこのモモちゃんシリーズは別!モモちゃんはお転婆さんでパンチが効いてるので、性別を超えて惹かれるようです。

 

講談社(2003)

*この絵本は復刻版で、元になった絵本は1972年発行です。

作 松谷 みよ子  絵 中谷 千代子

私的推奨年齢 3歳~

絵のタッチ 水彩絵の具の優しいカラフルさ

各ページかなりカラフルなんですけど、水彩絵の具で描かれているのでキツイ印象はないんです。まるでワカメちゃんのようなモモちゃんのファッションも可愛いし、おばけたちもどこかコミカルで可愛いです。

ストーリー モモちゃんがおばけを買いに出かける話

おばけが欲しくなったモモちゃんはおばけを買いにでかけます。でもおもちゃやさんにも動物やさんにもおばけは売っていません。困ったモモちゃんが「おばけやさんはどこですか~」と叫ぶと、ドドーンという音とともにおばけやさんがあります。火の玉おばけ・ゆうれいおばけ・傘おばけ…色々なおばけが出てくるけれど、モモちゃんはどれも気に入りません。怖がらないモモちゃんに、おばけたちも悲しいやら悔しいやら。モモちゃんは最後に出てきたのっぺらぼうが気に入って、おうちに連れて帰ります。めでたしめでたし??

おばけって本来怖いもの…そのおばけを「欲しい!」と思ってひとりで買いに行ってしまうモモちゃん、なかなかパンチが効いたキャラクターです。子どものユニークな発想と行動力に驚くことは多々あるけれど、70年代は今よりも小さい子がひとりで出歩くことに寛大だったんだろうけど、それにしても凄い。うちの子達はむしろモモちゃんに怖がってもらえないで悔しがるおばけ側に感情移入しているようですw私は子どもの頃感じていた根拠のない無敵感のようなものを思い出してほのぼのしました(^^♪

 

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