『ぐりとぐら』
誰もが知ってる名作絵本。「名作にはずれなし」です。
福音館(1963)
作 中川李枝子 絵 大村百合子
私的推奨年齢 2歳半~
絵のタッチ 現代の鳥獣戯画
これはもう「ぐりとぐらの絵」としか言えないとは思うんですけど、あえて言うなら鳥獣戯画っぽいと思うんです。
↓参考画像
鳥獣戯画は古代の漫画とも言われ、現代でも雑貨や和服にデザインされたりと、人気の高い作品。ぐりとぐらの絵は、動物たちの擬人化具合や、背景が白いので登場人物を集中して見れるところも似ているな、と思います。50年以上前に出版された絵本なのにちっとも古さを感じさせないシンプルな線と色彩が素敵な絵本です。
ストーリー 大きなたまごを使って大きなカステラを作る話
森の奥へ出かけたぐりとぐらは大きなたまごを見つけます。大きすぎて家に持って帰れないので、家から材料をもってきて、その場で料理することにしました。作るのは大きな大きなカステラ。いい匂いを嗅ぎつけて森の動物がみんな集まってきます。ぐりとぐらは出来上がったカステラをみんなに分けて、みんなでおおきなカステラをたいらげるのでした。
絵も魅力的な「ぐりとぐら」ですが、やっぱり最大の魅力はストーリー。自分がすっぽり入れるくらいの大きなたまごを見つけるなんて、それだけでわくわくしますね。しかもその大きなたまごを、大きなフライパンで、特製のかまどで、大きなふわふわのカステラにする…。食いしん坊な子どもならわくわくしないはずがありません。作る楽しみと食べる楽しみ、両方あるのがいいですね。そして自分たちだけで食べないで、みんなと分け合って食べるというところも素敵だな、と思います。
うちの双子たちは最近お菓子作りに目覚めまして、このぐりとぐらのカステラを作ってみたいと主張していますが…フライパンで焼くのはちょっとハードルが高いなぁ。。
ワニや鳥など卵を産む動物がどんな気持ちでたまごたっぷりのカステラを食べてるのかな、って考えてるのは子どもたちには内緒ですw
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