『よるくま』
双子絶賛、私も大好きなほんわかファンタジーを紹介します。
偕成社(1999年)
作・絵 酒井駒子
私的推奨年齢 3歳~
絵のタッチ 優しいゴッホ
筆づかいはとても優しいのですが、青と黄色を印象的に用いた色づかいはゴッホのようでパワフルです。主人公の男の子やよるくまの表情・しぐさがとても可愛く描かれていて、躍動感もあり、見ていてとても優しい気持ちになれるんです。
ストーリー 優しいファンタジー
「ママあのね…」ある夜男の子がママに昨夜の出来事を語り始めます。
「昨日の夜、可愛い子が来たんだよ」
その可愛い子というのが、「よるくま」です。
目が覚めたらお母さんがいなかったと泣くよるくまのために、男の子は一緒によるくまのお母さんを探しに行きます。
最初は男の子とママの会話形式なんですが、途中で語り手がよるくまのママに代わります。
このあたりから、ぐっとファンタジーの世界に引き込まれるんですよ。
目が覚めるとお母さんがいなかったという状況も、幼い子にはとても馴染みのある不安な状況なので、ファンタジーな世界感ながら、子どもたちはこの物語の世界をとても身近に感じているようです。
幼い子どもが一生懸命語る空想の物語のようでとても可愛くもあり、親子の絆の温かさも感じられて、とにかく優しい気持ちになれる本です。
私も双子もちょっとファンタジーな要素が入ってる絵本が好きで、この絵本も購入後何度も何度も読み、ついには子どもたちがストーリーを把握してそれらしく読む(字は読めないので読んでるふりですがw)まで読み込みました。4歳半になった今も、大好きな本の1冊です。ファンタジーが好きな方・可愛いものが好きな方にオススメしたい1冊です。