『ラチとらいおん』

私は「男の子だから強くなりなさい」とか「男は泣いちゃダメ」みたいな教育をする気はサラサラないんですけど、幼稚園に行くようになって同い年の友達との交流が増えると、自然に「強くなりたい」という気持ちが芽生えてくるようです。そんな強くなりたい子どもたちに読んであげたい1冊です。

 

福音館(1965)

文・絵 マレーク・ベロニカ  訳 とくなが やすとも

私的推奨年齢 3歳~

絵のタッチ おしゃれなイラスト

シンプルな線と赤・黄・緑の3色で描かれている絵はとてもおしゃれで、雑貨やポスターにしたい感じ。

ストーリー 弱虫な少年がライオンと共に強く成長していく話。

ラチは弱虫な少年。友達さえ怖くて、家で絵本ばかり読んでいます。強そうなライオンの絵を見ては、「こんなライオンが側にいてくれたら、何にも怖くないのになぁ」と思っていました。そんなラチの前に、小さなライオンが現れ、「ぼくが君を強くしてあげる」と言い出します。ラチはライオンと一緒に体操をしたり、色々な困難を乗り越えるうちにだんだんと強い少年に成長していきます。ある日友達がいじめっこに奪われたボールを取り返しすことができたラチは、一緒にいると思っていたライオンがいないことに気が付きます。ライオンがいなくてもラチはいじめっこに立ち向かうことができたのです。ラチが家に帰るとそこにはライオンからの別れの手紙がありました。十分に強くなったラチにはもう自分は必要ないから、また他の子どもの所へ行って強くしてあげるんだ、という内容でした。

うちの子たちは特別泣き虫ではないけれど、泣き虫のラチくんに自分たちを重ねるところがあるようです。子どもの世界には大人にはわからない大変なことがあるんでしょうね。不安なときに側にいて支えてくれるライオンのような存在がいたらいいなぁと思っているようです。いや、むしろ私も欲しいです、ライオンのような存在。。泣き虫な子にも、そうじゃない子にもオススメです。

 

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