『さつまのおいも』

食い意地の張ってる双子は食べ物の出てくる絵本が大好き。特にパンとおいもには目がありません。今日はおいもが主役、おいも目線で描かれた絵本をご紹介します。

 

童心社(1995)

文 中川ひろたか  絵 村上康成

私的推奨年齢 2歳~

絵のタッチ ポップで可愛いマンガ

おいも達1匹1匹(?)に個性があって面白い。前半は土の中なので色彩も控えめですが、後半は色あざやか。絵具で描かれた絵ですが、どことなくマンガのような可愛らしさがあるんです。

ストーリー おいもとこどもたちの綱引きバトル

おいもは土の中で暮らしています。ご飯を食べて、お風呂に入って、トイレにも行って…トレーニングもします。え?トレーニング??そう、おいもたちは子どもたちとの綱引き(つまり芋ほり)に備えてトレーニングをしていたのです。トレーニングのかいもなく子どもたちに負けてしまったおいもたちは焼きいもにされて食べられて…臭いおならになって子どもたちに仕返ししますw

芋ほりをおいも目線で描くところが新しいですよね!おいもが土の中でせっせとトレーニングしている…予想外の展開にわくわくします。しかもトレーニングの目的が、芋ほりにやってくる子どもたちと勝負するためだとは…。さつまいも→薩摩→西郷さんという発想なのか、リーダー格のおいもが西郷さん顔だったり、くちょうが時代劇の中の薩摩弁だったりします。そういうところも独創的で面白いです。子どもたちは「おならぷ―」のくだりで大笑いしていますw男子は幼稚園の頃からしょーもない!親子で笑ってほっこりできる、秋冬にぴったりの絵本だと思います。

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